2007年 04月 30日
♪ 四月の思い出(I'll remember April)
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ジャズ好きの僕には4月と聞くと思い出す曲がある。
まずは「パリの四月(エイプリル・イン・パリ)」。
エドガー・イップ・ハーバーグとバーノン・デュークのコンビが1932年のレヴュー
用に書いた曲。
1952年ドリス・デイ主演の映画「エイプリル・イン・パリ」の主題歌として取り上げ
られたが、その前から多くのジャズ・ミュージシャンが名演を聞かせている。
そして本命は「四月の思い出(アイ・リメンバー・エイプリル)」。
ジーン・デポール、ドン・レイ、パトリシア・ジョンストンが1942年に共作した
コメディ映画「凸凹カウボーイ」の中の1曲で、劇中ではエラ・フィッツジェラルド
が歌っていた。 しかし、この曲が有名になったのは1947年のバド・パウエルのアルバム、「バド・
パウエルの芸術(邦題)」による。
ラテン調の高速演奏は、後のミュージシャンの手本となって、多くのアルバムでは
彼に習ったかのようにラテン調の早いテンポで演奏される。
"白いバド・パウエル"と呼ばれたクロード・ウィリアムソンもアルバム「クロード・
ウィリアムソン・トノオ」の中で本家に負けない演奏を展開している。
しかし、歌詞を読むとちょっと切ない内容。
スローバラードがぴったりだと思うのだが、そんな解釈をしているのがソニー・クラーク。
「ソニー・クラーク・トリオ」の中で彼は無伴奏のソロ・ピアノでしっとりと聞かせて
くれる。
そして僕の大本命はクルーナー・ボーカリストのジョニー・ハートマン。
以前にも紹介したアルバム「ソングス・フロム・ザ・ハート」の中でやさしく歌いかける。
バックではハワード・マギーのトランペットが抑揚の効いた合いの手を入れている。
他にもクリフォード・ブラウン(tp)、チャーリー・パーカー(as)、サル・サルヴァドール
(g)、ユタ・ヒップ(p)など枚挙に暇がない。
【原詩】
This lovely day
Will lengthen in to evening
We'll sigh goodbye
To all we've ever had
Alone
Where we have walked together
I'll remember April and be glad
I'll be content
You loved me once in April
Your lips were warm
And love and spring were new
But I'm not afraid
Of autumn and her sorrow
For I'll remember April and you
The fire will dwindle into glowing ashes
For flames and love
Live such a little while
I won't forget
But I won't be lonely
I'll remember April
And I'll smile
【たけ訳】
素敵な一日も夕暮れとともに幕をおろし
その日の全ての出来事に別れを告げる
ひとり、僕はかつて二人で巡った道を歩きつつ
あの四月の日々を思い返して幸せな気持ちになる
そう、君が僕を愛してくれた四月を思い出しながら...
君の唇は暖かく、春は新鮮そのものだった
だから秋の淋しさは平気
君とのあの四月の思い出があれば
炎は消えてしまえば灰が残るだけ
恋の炎もほんのわずかの間に消えてしまう
でも、忘れ得ぬ思い出があれば淋しくはない
あの四月の日々を思い出せば笑顔でいられる
まずは「パリの四月(エイプリル・イン・パリ)」。
エドガー・イップ・ハーバーグとバーノン・デュークのコンビが1932年のレヴュー
用に書いた曲。
1952年ドリス・デイ主演の映画「エイプリル・イン・パリ」の主題歌として取り上げ
られたが、その前から多くのジャズ・ミュージシャンが名演を聞かせている。
そして本命は「四月の思い出(アイ・リメンバー・エイプリル)」。
ジーン・デポール、ドン・レイ、パトリシア・ジョンストンが1942年に共作した
コメディ映画「凸凹カウボーイ」の中の1曲で、劇中ではエラ・フィッツジェラルド
が歌っていた。
パウエルの芸術(邦題)」による。
ラテン調の高速演奏は、後のミュージシャンの手本となって、多くのアルバムでは
彼に習ったかのようにラテン調の早いテンポで演奏される。
"白いバド・パウエル"と呼ばれたクロード・ウィリアムソンもアルバム「クロード・
ウィリアムソン・トノオ」の中で本家に負けない演奏を展開している。
スローバラードがぴったりだと思うのだが、そんな解釈をしているのがソニー・クラーク。
「ソニー・クラーク・トリオ」の中で彼は無伴奏のソロ・ピアノでしっとりと聞かせて
くれる。
そして僕の大本命はクルーナー・ボーカリストのジョニー・ハートマン。
以前にも紹介したアルバム「ソングス・フロム・ザ・ハート」の中でやさしく歌いかける。
バックではハワード・マギーのトランペットが抑揚の効いた合いの手を入れている。
他にもクリフォード・ブラウン(tp)、チャーリー・パーカー(as)、サル・サルヴァドール
(g)、ユタ・ヒップ(p)など枚挙に暇がない。
【原詩】
This lovely day
Will lengthen in to evening
We'll sigh goodbye
To all we've ever had
Alone
Where we have walked together
I'll remember April and be glad
I'll be content
You loved me once in April
Your lips were warm
And love and spring were new
But I'm not afraid
Of autumn and her sorrow
For I'll remember April and you
The fire will dwindle into glowing ashes
For flames and love
Live such a little while
I won't forget
But I won't be lonely
I'll remember April
And I'll smile
【たけ訳】
素敵な一日も夕暮れとともに幕をおろし
その日の全ての出来事に別れを告げる
ひとり、僕はかつて二人で巡った道を歩きつつ
あの四月の日々を思い返して幸せな気持ちになる
そう、君が僕を愛してくれた四月を思い出しながら...
君の唇は暖かく、春は新鮮そのものだった
だから秋の淋しさは平気
君とのあの四月の思い出があれば
炎は消えてしまえば灰が残るだけ
恋の炎もほんのわずかの間に消えてしまう
でも、忘れ得ぬ思い出があれば淋しくはない
あの四月の日々を思い出せば笑顔でいられる
by eastend0002
| 2007-04-30 21:00
| ジャズ名曲&名演奏