2006年 05月 28日
コートにすみれを(Violets for Your Furs)
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歌手、マット・デニスは歌手としても有名だが、「エンジェル・アイズ」、
「エヴリシング・ハプンズ・ トゥ・ミー」などの作曲家としてもジャズ界
では名が知られている。
元々はトミー・ドーシー楽団の専属アレンジャーだった彼が同楽団の歌手、
フランク・シナトラのためにこの曲を書いたのが1941年。
今ではジャズだけではなくポップスのスタンダード曲となっている。
♪ 冬のマンハッタンは雪が舞い降り道路には薄氷も張っていた
でも恋の魔法は そんな天気を変えてくれた
君のコートのえりに一輪のすみれを差したら そこだけ春になった
12月だというのにまるでそこだけ4月のようだった
君は可愛く微笑んでくれたね
あの時から二人は恋に落ちたのさ
そう 君のコートのえりに一輪のすみれを差した時から
元々ボーカル曲で、本命はやはりフランク・シナトラ。
そして外せないのは本人、マット・デニスのピアノによるライヴ盤。
ビリー・ホリディはラブ・バラードなのにとても切なく歌っている。
でも今日はサックス演奏バージョンからの3枚。
大本命といえるのはジョン・コルトレーン「コルトレーン」(1957)
記念すべき彼の初リーダー盤での演奏は、60年代の難解な表現とは違い、原曲の
メロディを尊重しつつも甘さに流される事はない。
後年の「バラード」(1961)に通じる解釈がなされていて興味深い。
僕の好きなテナー・マン、ズート・シムズは「ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ」
(1956)の中でストレートながらも優しく語りかけるようなアドリブを聞かせる。
伴奏が女性ピアニストだからという訳ではないだろうが、個人的な好みとしては
こちらの方がいい。
最後はデイヴ・ブルーベックの「エンジェル・アイズ」(1962)。
タイトルから分かるようにマット・デニスのヒット曲を演奏したトリビュート盤。
バラード曲ながらミディアム・テンポのブル−ベックのピアノで始まり、続く
ポール・デスモンドのアルトは前二人のテナ−とは明らかに色が違う。
弾むがごとくの演奏ながらデスモンドのアドリブがもう少し聞けたら嬉しいのに....
奇しくも3枚のアルバムとも2曲目にこの曲が収録されている。
「エヴリシング・ハプンズ・ トゥ・ミー」などの作曲家としてもジャズ界
では名が知られている。
元々はトミー・ドーシー楽団の専属アレンジャーだった彼が同楽団の歌手、
フランク・シナトラのためにこの曲を書いたのが1941年。
今ではジャズだけではなくポップスのスタンダード曲となっている。
♪ 冬のマンハッタンは雪が舞い降り道路には薄氷も張っていた
でも恋の魔法は そんな天気を変えてくれた
君のコートのえりに一輪のすみれを差したら そこだけ春になった
12月だというのにまるでそこだけ4月のようだった
君は可愛く微笑んでくれたね
あの時から二人は恋に落ちたのさ
そう 君のコートのえりに一輪のすみれを差した時から
元々ボーカル曲で、本命はやはりフランク・シナトラ。
そして外せないのは本人、マット・デニスのピアノによるライヴ盤。
ビリー・ホリディはラブ・バラードなのにとても切なく歌っている。
大本命といえるのはジョン・コルトレーン「コルトレーン」(1957)
記念すべき彼の初リーダー盤での演奏は、60年代の難解な表現とは違い、原曲の
メロディを尊重しつつも甘さに流される事はない。
後年の「バラード」(1961)に通じる解釈がなされていて興味深い。
僕の好きなテナー・マン、ズート・シムズは「ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ」
(1956)の中でストレートながらも優しく語りかけるようなアドリブを聞かせる。
伴奏が女性ピアニストだからという訳ではないだろうが、個人的な好みとしては
こちらの方がいい。
最後はデイヴ・ブルーベックの「エンジェル・アイズ」(1962)。
タイトルから分かるようにマット・デニスのヒット曲を演奏したトリビュート盤。
バラード曲ながらミディアム・テンポのブル−ベックのピアノで始まり、続く
ポール・デスモンドのアルトは前二人のテナ−とは明らかに色が違う。
弾むがごとくの演奏ながらデスモンドのアドリブがもう少し聞けたら嬉しいのに....
奇しくも3枚のアルバムとも2曲目にこの曲が収録されている。
by eastend0002
| 2006-05-28 20:00
| ジャズ名曲&名演奏