2007年 06月 05日
旧戸井線
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残るアーチ橋を久しぶりに見た。
昭和12年、日本が軍国化していく中で津軽海峡を通過する船舶に対して睨みを
効かせるため、汐首岬に設置されていた津軽要塞への兵員輸送や物資の補給路と
して軍用鉄道が計画された。
五稜郭駅から湯川を経由し旧戸井町浜町までの約29kmの単線は、鋭い海岸線に
沿うように工事が始まったが、難所続きで工事は遅々として進まなかったそうだ。
昭和19年の完成を目指した軍用鉄道は、戦況の悪化から昭和18年に中断、結局
そのまま終戦を迎えて完成を見ないままの未完の「幻の鉄道」となってしまった。
今では市内深堀町辺りから根崎町に続く遊歩道(サイクリングロード)だけが使われて
いるが、他の場所は住宅地に変わったりそのまま放置されたりしている。
さすがにこの橋の上は危険なために立ち入り禁止になっているだろうが、遊歩道
以外の場所でも鉄路の名残りは見て歩ける。
一度ゆっくり歩いてみたいものだ....
by eastend0002
| 2007-06-05 20:00
| 個人ネタ